歴史学 History

 

非常に広範な分野で、古代から現代までの、世界中のおもだった出来事、思想、文化の発展を概観する。

 

大学によってはある時代(古代、中世、近世、現代)やある地域(ヨーロッパ、アジア、アメリカなど)を学生が選び、それを中心に学ぶようなカリキュラムを設けているが、ほかのどの専攻とも同じく「広く浅く」が大学で学ぶ歴史学の特徴である。

 

基本的には西洋史が中心になるが、総合大学では東洋史にも力を入れたカリキュラムが多く見られる。

 

たくさんの文献を読むものの、固有名詞や年代を覚えるのではなく、歴史的事実に対して自分なりの意見をもち、それをディスカッションやプレゼンテーションで発表する、というのが学習の中心。

 

アメリカは国としての歴史が浅く、世界史に対しても全般的に見識が欠けるといわれるが、少なくとも歴史を教える先生たちはそんなことはなく、ヨーロッパやアジアの歴史の長さに敬服しつつ、それをいまの世界にどう生かしていくかを学生たちと一緒に考えましょう、という指導をする。

【関連分野】

政治学/哲学/文学/芸術/国際関係学/ジャーナリズム/経済学/女性学/教育学

【卒業後の進路・就職】

大学院でより専門的で、より狭まった歴史学の領域(「中世の中国史」など)を学ぶなどして、学者の道を進む人もいるが、政治学や国際関係学、ビジネスといった歴史学以外の分野を大学院で学ぶ人も多く、意外とメディカルスクールへの進学率が高い。

 

また歴史的事象を観察し、批評し、「自分ならどうするか」という意見をもつという学習経験と、そこから培った洞察力は、職種を選ばずさまざまな局面で生かされるはずだ。