農学 Agriculture

 

農業、畜産、ときに自然保護や森林開発、漁業や園芸などを総合的に学ぶ。

 

「植物系」か「動物系」か、いずれかを選んで学ぶことが多い。

 

いずれにしろ生物学、動物学、化学、工学、環境学、エコロジ一、ビジネス、政治学、民俗学、歴史学などさまざまな観点からのアプローチがされる。

 

農業工学や農業ビジネスといった特化した課程を設ける大学もあるが、大学ではあくまで「広く浅く」が基本。

 

とくに人間の「食糧」をいかに確保するかということに焦点をあてるのが最近の傾向で、世界的な食糧危機が心配される中で、学際的に農業を学ぶことの重要性が高まっている。

 

1800年代にたくさんの州立の農工大(Agricultural and Mechanical University)がつくられたが、いまでは農工大の数は減り、普通の大学に農学部や農学科が設けられている。

 

世界最大の産業である農業を、人口の20%以上を農業従事者が占める世界最大の農業国アメリカで学ぶというのは、地球的な視野で農業を見つめられる貴重な体験となるだろう。

【関連分野】

生物学/動物学/環境学/エコロジー/経済学/民俗学/栄養学

【卒業後の進路・就職】

農業政策や貿易、食料支援など、世界的な立場にたって活躍したいのであれば、大学院に進んで国際関係学や政治学を学ぶのがおすすめ。

 

一方、たとえば実家が農業や畜産を営んでいるという人は、学んだ知識をすぐに実践できるだろう。

 

大学で学ぶ農学はともかく幅が広いので、まずは自分がどんな道に進みたいのかを大学在学中にじっくり考え、そのうえで大学院に行くか、農業・畜産業・食品工業などに職を求めるかを決めるとよい。