哲学 Philosophy

 

おもにソクラテス以来の西洋哲学を、歴史的に概観する。

 

プラトン、アリストテレス、デカルト、カント、ショーぺンハウア一、ニーチェ、ヘーゲル、ハイデッガーといった偉大な哲学者・思想家たちの足跡をたどり、「私とは何か?」「存在とは何か?」「現実とは何か?」「真理とは?」「美とは?」「善とは?」「正義とは?」などについて深く考察する。

 

たくさんの文献を読むが、学術的というよりも、それについて自分なりの意見や考えをもち、クラスでディスカッションする、という学習プロセスを踏む。

 

哲学は、近代に生まれた西洋科学すべての母体であり、いまの西洋文明をかたちづくったバックボーンでもある。

 

単に歴史を振り返るだけでなく、「いま」の問題として、哲学を学ぶ意義はきわめて大きいといえる。


ちなみに東洋哲学はおもに宗教との関係から考察され、仏教、道教、儒教などの思想が哲学として学ばれる。

 

とくに「禅」は1970年代以降、鈴木大拙の尽力もあって、アメリカの大学でかなりの人気を集めている。

【関連分野】

倫理学/宗教学/歴史学/文学/演劇/政治学/国際関係学/教育学/心理学

【卒業後の進路・就職】

もちろん哲学者になるために大学院に進学する人も多いが、政治やビジネスなどを学んで、哲学的な思考と理解を、「リアルワールド」で積極的に生かそうというのも、最近の風潮である。

 

就職については、「職がない分野ナンバー1」ともいわれる哲学ではあるが、深い洞察力や思考力、文章力や自分の意見を言う能力は、分野にかかわらず生かされるはずだ。

 

とくにビジネス一般、教育、政治・外交、芸術といったフィールドに活躍の場を見いだせるだろう。